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教育学科のゼミ 「教育創造演習」

髙橋沙英

2019.04.01

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STUDENT'S VOICE

卒業論文作成に向けて
基本を学ぶ

髙橋沙英

文学部教育学科3年 東京都・私立淑徳高等学校 出身

国語科教育を専門的に学びたかったこと、そして卒論で研究したい内容と岩﨑淳先生の専門分野が重なっていたことから、このゼミを選びました。4年次の卒業論文作成に向けて書き方を学んだり、論文の構想を発表したりしています。発表する機会が多いため話す力が身につき、先生からのアドバイスなどを通じて新しい視点から自分の研究テーマを見つめ直すことができます。岩﨑先生もそうですが、教育学科の先生は実際に教鞭を執られていた方々ばかりで、また、ゼミのOB・OGの方とお話する機会もたくさんあり、実践的な内容を学べるのも魅力です。よい緊張感のなかで、自分が学びたい内容について、しっかりと学べる環境だと感じています。

ゼミの様子


ABOUT SEMINAR

粗雑な思考の発生源は
乱れた言葉にある

正しい言葉・美しい言葉を
普段から意識する

本演習では1学期に3コース(教育基礎学、教育実践学、教育創造)から成る教育学・教育実践論を総合的に学び、2学期にはいずれか1コースを選択。国語教育を卒業論文に選んだ学生たちが、私の担当するコースで論文の書き方を学び、卒業論文の構想を発表し、互いに学び合います。その中で、学生には、正しい・美しい言葉を使い、新しい言葉・隠語はなるべく使わないように指導しています。粗雑さからは、緻密な思考は生まれません。

食品添加物や脂肪分の多い食べ物は、健康に害があるものとして摂取しないように心がけても、言葉には無防備な人が多いようです。時代とともに言葉が変わっていくことは仕方ありませんが、美しい言葉の多くは正しい言葉遣いの中にあります。

いずれ教壇に立つ人は、教師として生徒の力を引き上げる必要があります。それなのに、子どもに迎合する言葉遣いをしていては、教師として、大人としての見識が疑われます。個々の生徒への歩み寄りは大切ですが、それは乱れた言葉によるものではありません。

小学校では、教育の基礎である国語の授業が、4分の1以上を占めます。そんな国語を教えるためにも、正しい言葉、美しい言葉を日常的に心がけてほしいと思いますし、教員でなくとも社会人として言葉を正しく扱えることは大切です。

卒業論文執筆に向け、
テーマを設定していく

卒業論文のテーマは多種多様です。学習指導要領には、様々な言語活動が記載されています。教科書には、現代の日本の文章だけでなく、日本の古典や外国の作品なども採録されています。それらと関連して、小学校教育における落語を研究する学生もいれば、アンデルセンや宮沢賢治など自分の好きな作家を取り上げ、作品研究をする学生もいます。学生には、優れた文学作品を通じて美しい言葉に触れ、素晴らしい教員になってほしいと願っています。

岩﨑淳 教授

早稲田大学教育学研究科博士後期課程満期退学。学習院中等科教諭を経て、2013年より現職。小学校・中学校国語教科書編集委員も務める国語教育の専門家。

岩﨑淳 教授

※学年、肩書は取材当時のものです。