【トピックス】2022年度 理学部長表彰を行いました
2023.01.24
学部・大学院
理学部で今年度の学部長表彰式が行われ、学会等で研究成果を高く評価された大学院生3名に対し、その研究活動と業績を称え、岡本久理学部長より副賞と共に表彰状が贈られました。
受賞者・受賞事由は以下のとおり。(専攻順・氏名五十音順)
自然科学研究科 化学専攻 博士前期課程一年 岩淵 秀太
「アルキニル置換基をもつアニオン性5配位14族元素化合物の合成、構造、反応」
指導教員 狩野直和 教授 有機元素化学
自然科学研究科 化学専攻 博士前期課程一年 鴨下 彩
「蛍光色素溶液の衝突液滴における共振増強蛍光の発生機構」
指導教員 河野淳也 教授 構造化学
自然科学研究科 化学専攻 博士前期課程二年 茶谷 実里
「ビスシリルイミンの光誘起電子移動反応に基づく多置換ピロールの新規合成法」
指導教員 草間博之 教授 有機反応化学
河野研究室 鴨下彩さんに理学部長表彰受賞および研究についてのコメントをいただきました。
「このたびは、理学部長表彰を受賞することができ、大変嬉しく思っております。受賞することができたのは、日頃ご指導いただいている研究室の先生方をはじめ、さまざまなところで私と関わり、支えてくださった皆様のお陰だと思っております。この場を借りて深く感謝いたします。いつもありがとうございます。今後も、一生懸命研究に取り組んでいきたいと思います。
表彰していただいたのは『蛍光色素溶液の衝突液滴における共振増強蛍光の発生機構』という研究です。微小液滴は、レーザーなどの強い光をあてると、光がぐるぐると表面付近を周回し、増強される、という興味深い特性をもちます。また、2つの液滴を衝突させると、ユニークな形状を成します。そこで私は、蛍光物質を含んだ衝突液滴にレーザーを照射し、得られた衝突液滴特有の蛍光について、スペクトルや発生時間を測定し、その発生メカニズムを考察しました。」