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宇宙利用論のプレ講義が開催されました

2024.04.05

学習院大学について

2023年度より開講している全学共通科目「宇宙利用論」の学びの内容を新入生に紹介するプレ講義が39日に行われました。
宇宙利用論は、宇宙を含むすべての天体・宇宙空間を、平和的にかつ持続的にどのように利用していくべきかを考える文理融合型の講義で、文科省の宇宙航空科学技術推進委託費にも採択されています。

講義を担当するのは理学部物理学科の渡邉教授で、冒頭に「みなさんが大学に入学して、どのようなことを大学でやろうか、を考える一つの助けになると思い、宇宙利用論という科目について説明をしようと思いました。宇宙で仕事をすることに興味を持ってもらいたい、それが宇宙利用論の授業のねらいです」と挨拶がありました。

参加する新入学生はみな初対面。そのためアイスブレイクとして、渡邉教授が用意した宇宙に関するクイズを新入生同士で相談しながら取り組みました。この日は和歌山県串本町から民間のロケットの打ち上げが予定されていたこともあり、「今日打ち上がるロケットはどっち?」というクイズが出題されました。

また、関連してロケットの打ち上げの様子をライブ配信で視聴予定でしたが、残念ながら延期となりました。

クイズの答えはB 

クイズの後には、渡邉教授より宇宙利用論の開講の目的やカリキュラムについて紹介があり、講義を通して学生が宇宙の利用やビジネスに関心を持ち、宇宙で働きたいという気持ちを持ってもらいたい。また、ただ使うだけでなく、平和利用するためにはどうすればよいのか。そのような視点を持ってもらいたいとも渡邉教授は話します。

13回の授業では、各回多彩なゲストスピーカーをお招きして講義を行います。金井宣茂宇宙飛行士が宇宙飛行士としての体験や、宇宙ビジネスを実際に行っている企業の方々による宇宙の安全保障やマーケティングなど、様々なテーマの講義が行われます。

その他にも、2024年度はシンガポールで実施する宇宙ビジネスのインターンシップや、宇宙利用論としての新たな取り組みも予定されています。

続いて、2023年度に開講した第1回目の宇宙利用論を受講した文学部英語英米文化学科4年生の出口さんから、受講した感想、宇宙利用論のおすすめポイント、日本の宇宙産業と宇宙利用論がどのように繋がるのか、について発表がありました。

宇宙利用論のおすすめポイントとして、宇宙利用を体系的に学べること、ゲストスピーカーの体験を直接聞けること、講義とディスカッションの授業を通して他の学生からも学べることが挙げられました。

また、大人数の講義でありながら、講義を聞くだけでなく学生同士でディスカッションを行う時間があり、自分が思いつかなかったアイディアを知ることができるといいます。

英語英米文化学科 出口さん

最後はスペーステイメントのCEOである榊原さんの講義です。

榊原さんは2024年度の宇宙利用論で講義を担当し、また夏期に行われるシンガポールでのインターンシップの企画も行っています。

今回のプレ講義では、スペーステイメントが宇宙をどう利用しているのか、宇宙利用論のおすすめポイントについてお話がありました。

スペーステイメント 榊原さん

スペーステイメントは金属製のアート作品の宇宙への打ち上げや、表参道で宇宙をコンセプトにしたカフェの経営などを行っており、「宇宙の技術を作る会社ではなく、宇宙を利用して面白いこと、楽しいことを行っています」と楽しそうに語る榊原さん。

「これから始まる授業では、自分は何がしたいか、もし自分宇宙を利用したいか、何が楽しそうか、わくわくするかを考えながら色々な話を聞いてみるといいと思います」と新入生にアドバイスがありました。

宇宙をどうやって利用するか、「宇宙×○○」で自分がわくわくする自由な発想で考えてみるよう促され、学生らは、宇宙×ペット(宇宙では飼えるのか)、宇宙×スポーツ(無重力ならではのスポーツをしてみたい)、宇宙×ヘアアレンジ(地球でできないアレンジができるのか)、など、多くのアイディアが出ました。

講義後のアンケートでは、
「宇宙がここまで身近になってきていると思って驚きました。」
「今日の講義をきっかけに、ビジネスとしてとても興味を持ち、宇宙ビジネスをやりたいなと思いました。」「宇宙は研究や技術開発などかたいイメージや男性が多く関わる印象が強かったのですが、今回の講義を聞いて、より身近で自分にも関わるチャンスがあると感じることができました。」
などの感想が聞かれ、多くの学生が宇宙に興味を持ったことがうかがえました。