
宇田川 将文
ウダガワ マサフミ
理学部 物理学科
自然科学研究科 物理学専攻
教授
コメント
物質を通して世の中の基礎原理を理解する、物性物理の研究に携わっています。氷と磁石が私自身の研究のキーワードです。例えば棒磁石にはN極とS極がありますが、それを切り離して、N極だけの磁石、S極だけの磁石を作ることはできないのか、と子供の頃に一瞬でも考えたことがある人は沢山いるでしょう。実はN極だけ、あるいはS極だけの単極の磁石は、スピンアイスと呼ばれる氷の構造を模した物質中で、量子力学の重ね合わせの原理を使うことにより(いわゆるDiracの量子化条件とは別の仕組みで)、実現されそうだということが分かってきました。また、単極の磁石のように、私たちの住む世界の物理法則をわずかに「だます」物質を考えて設計することは、私たちの世界には起こりそうもない性質をもった物質の応用開発にもつながると考えています。