
趙 萌
チョウ モエ
国際社会科学部 国際社会科学科
教授
コメント
経済学の理論に基づいて、人的資本に対する投資行動そのものや、人的資本がもたらす影響などに注目しています。人は、労働生産性を高めるためにどの程度の教育を受けるか、日々どのような健康管理をするか、といった選択行動を通して、人間が持つ能力(いわゆる人的資本)への投資を行っていると考えられます。私はこれまで、厳密なデータ分析の手法を中国と日本におけるミクロ経済データに応用した実証研究を行ってきました。目の悪い生徒に眼鏡を支給することだけでより勉強ができるようになるか、健康診断の結果が食事の選択に影響するかなどの研究課題に対して実証研究を行い、中国と日本の社会的諸問題の解決策を探求してきました。