
山本 芳明
ヤマモト ヨシアキ
文学部 日本語日本文学科
人文科学研究科 日本語日本文学専攻
教授
コメント
日本近代文学における、作品・文学者・メディア状況・読者の受容などについて、同時代の社会的、文化的、歴史的コンテクストと対応させながら、新しい事実や視点を発掘する研究をしています。最終的には、文学史を書き換えていくことが目標です。具体的には、正宗白鳥・長田幹彦・島田清次郎などの、現在ではあまり読まれなくなった作家を取り上げて、彼らの重要性を明らかにしたり、夏目漱石・有島武郎・小林秀雄らの神話を相対化し、新しい姿を浮かび上がらせています。最近は、文学活動を経済活動として考察する研究を続けていて、その成果として、『カネと文学 日本近代文学の経済史』(新潮選書)、『漱石の家計簿 お金で読み解く生活と作品』(教育評論社)を発表しました。