【開催報告】地域日本語教育シンポジウム 「日本語を学ぶ、日本語であらわす」
2025.05.12
グローバル
研究
社会・地域連携
2025年2月22日土曜日に地域日本語教育シンポジウム「日本語を学ぶ、日本語であらわす」を開催しましたのでご報告します。
1.開催日時など
日時:令和7年2月22日 土曜日 午後1時30分~5時
場所:学習院大学 西5号館301・302教室
対象:豊島区及び近隣地域に在住・在勤・在学の外国人・日本人
後援:豊島区、協力:日本語ネットとしま
2.内容
第1部 地域における日本語教育
1.趣旨説明(本学文学部教授 金田智子)
2.豊島区の多文化共生施策の現状(豊島区多文化共生推進担当課長 澤田健司)
3.学習院大学における地域日本語教育の取り組み
(本学国際センター 専門嘱託 渡辺陽子)
(本学国際センター PD共同研究員 唐木澤みどり)
第2部 日本語ワークショップ
1.学んだことを発表しよう
(豊島区内日本語教室・学習支援教室で日本語を学ぶ生活者のみなさん)
2.みんなで「かるた」をつくろう
(本学文学部非常勤講師 関原彩)
(本学文学部日本語日本文学科の在学生及び卒業生)
本シンポジウムは、2024年度文科省委託事業「生活者としての外国人」のための特定のニーズに対応した日本語教育事業 地域日本語教育実践プログラム及び学習院大学グランドデザイン2039 の一環として行われたものです。対象は、国籍を問わず、豊島区及び近隣に在住・在学・在勤の関心をお持ちの方とし、71名が参加しました。
第1部「地域における日本語教育」では、趣旨説明に始まり、豊島区の多文化共生施策の現状についての紹介があり、今年度の学習院大学における地域日本語教育の取り組みとして、「初期集中日本語教室」、「自立を目指す日本語教室」の報告がありました。
第2部「日本語ワークショップ」は、日本語学習中の方も気軽に参加できるよう、やさしい日本語を使って行われました。まず、「学んだことを発表しよう」と題し、豊島区内日本語教室・学習支援教室で日本語を学ぶ生活者のみなさん、多文化共生に関心を持つ地域の方による5つの活動における学習の成果の展示や紹介が行われました。
その後「みんなで『かるた』をつくろう」と題したワークショップを行いました。「かるた」の歴史や遊び方の解説、本学競技かるた同好会に所属していた卒業生の皆さんなどによる競技かるたの説明と実演の後、「異文化あるある」をテーマにグループで「かるた」を作りました。作成のプロセスで、参加者がお互いに異文化に接して感じたこと、驚いたことなど、様々な異文化への気づきを共有し、活発なやりとりが行われました。作成後は、実際に作成した「かるた」を使って「かるた」遊びを行い、時々歓声があがるなど楽しみながら交流が行われ、盛況にて閉会しました。
なお、「かるた」作りの準備として、本学書道部の部員の皆さんにご協力いただきました。作成した「かるた」は、今後、本学国際センターの「地域連携」(/global/cie/)にて公開予定です。
3.当日の写真


成果物の説明を受ける様子

講師による「かるた」の説明の様子

競技かるたの実演を見学する様子

「かるた」を作成する様子

「かるた」を楽しむ様子