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海外協力研修プログラム「DISSOLVA2023ボルネオプロジェクト」の活動実施報告会が開催されました

2024.03.26

グローバル

2月20日に学習院大学海外協力研修プログラム「DISSOLVA 2023 ボルネオプロジェクト」の活動実施報告会が開催されました。

学習院大学海外協力研修プログラム「DISSOLVAボルネオプロジェクト」はマレーシア・ボルネオ島のブアイヤン村で、経済学部眞島史叙教授のゼミ生を中心としたボランティアグループが行うボランティア活動です。東日本大震災後の2011年から眞島教授のゼミのメンバーが構想を練り始め、2012年に第1回の現地渡航を行い、その後連続して5回国際交流特別事業として実施し、2016年まで現地活動が行われました。
2017~2018年にはミニプログラム、コロナ禍の2020~2022年はオンラインプログラムを実施。2023年度は海外渡航が解禁され、現地の活動が行われました。

参加した学生らは、グローバル経済発展の歴史と発展の中で失われてきたもの、未来に活かすことのできる先人の知恵や工夫をテーマにして、卒業論文を執筆することを最終目標とし、ボランティア活動に取り組んできました。

2023年度の活動実施報告会の冒頭に、眞島教授から「コロナ禍の最中にはオンラインで活発に活動をして、今年度は経験したことを現地でダイレクトに自分たちの手で行うことで生の経験に転換させる機会になりました。ボランティア活動だけでなく、研究調査活動も行いました。自然保護と経済開発をバランスよく進めていこうという願いを多くの方に届けたいという思いを持って学生たちも取り組んでいます」とお話がありました。

事前活動、現地渡航中の活動、大学祭での様子など、2023年度の活動をまとめたビデオが上映された

調査研究報告では現地に渡航した学生4名が発表を行いました。

「ブアイヤン村の結婚観と家族観」についての報告では、ジャングルの奥地にあるブアイヤン村は自給自足の生活であることで就労機会や教育機会が限られることから、若者の多くが村を離れて町で暮らしていたり、インターネットの普及や技術の進歩により村の暮らしにも変化がある中、彼らの結婚観や家族観はどう変化してきたのかを、現地の8名の村人にインタビュー行い、その結果が報告されました。

ブアイヤン村の女性のインタビュー内容を報告

その他にも、高低差の激しい起伏に富んだ地形をしているブアイヤン村は地理的な要因により、雨水が低地側に流れ込み歩行に困難をきたすことから、日本でも活用されている都市型の洪水対策であるレインガーデンを応用して、地理的環境の弊害を克服する試みが報告されました。

ハリナシミツバチの養蜂の効果の検討結果の報告も行われた

調査研究報告の最後は「異文化理解の出発点」と題し、フランスのリヨン政治学院に留学中の学生から、現地の文化に溶け込んで生活することが信頼関係を築くために大事であることを学び、それを現在の留学でどのように活かしているのか、今後どのような異文化理解力が必要になっていくのかについて発表がありました。

DISSOLVAの初期から活動に参加している現地の方からの挨拶

活動に協力してくださった現地の方の挨拶、学習院長、大学長からの講評後、学生らがゼミ合宿で制作した竹あかりを囲み、現地の音楽にあわせてブアイヤン村で教わった踊りを披露し、報告会が終了しました。

<関連リンク>

DISSOLVA

https://www-cc.gakushuin.ac.jp/~e070019/DISSOLVA/index.html

眞島研究室

https://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20070019/index.html