柳本大地准教授(国際センター)がキルギス国立総合大学で特別講演会に登壇しました
2025.02.14
研究
柳本大地准教授(国際センター)がキルギス国立総合大学で特別講演会に登壇しました
柳本准教授は2024年12月20日キルギス国立総合大学にて「専門日本語教育における異分野融合・異分野連携研究の推進に向けて:キルギスと日本の日本語教育の現状と課題」をテーマにした特別講演会に、広島大学准教授の西條裕人氏と、元ビシケク国立大学准教授のヴォロビヨワ・ガリーナ氏とともに登壇し、「オンライン国際協働学習と外国語認知能力」をテーマに講演を行いました。
今回のキルギス出張では、非漢字圏の日本語学習者の漢字学習ストラテジーと漢字単語の記憶時の眼球運動を分析する研究を、現地大学生を対象に行いました。中央アジアに位置し、日本語学習が盛んに行われているキルギスの日本語教育事情を視察するとともに、COIL(Collaborative Online International Learning)による今後の教育連携を模索しました。
この講演会に対し、キルギスと日本間における友好関係の発展への貢献、大学間の関係強化への個人レベルでの貢献、国際関係学・東洋学部教員・大学院生への講義を実施したことが評価され、「キルギス国立総合大学学長表彰」を受賞しました。
今回の研究成果発表はGakushuin U.Grand Design 2039(大学中期計画)より渡航費用を助成しています。
国際センター柳本大地准教授のコメント
今回の海外出張の成果と展望は以下の通りである。
成果①:JSPS科研費助成(若手研究)の助成による研究課題の調査として、日本国外で日本語を学んでいる非漢字圏の学習者を対象とした漢字学習ストラテジーの調査と漢字単語の記憶に関する調査を、約40名(述べ約80名)を対象に実施した。
成果②:12月19日に登壇した特別講演会では、オンライン協働学習による外国語能力、異文化コミュニケーション能力や21世紀型スキルの向上を狙いとした教育の可能性について紹介し、現地教員とともに活発な議論を行った。
成果③:国際センターで開講しているCOIL授業へ、ビシケク国立大学から新たに参加希望があった。
成果①で得られたデータを分析・考察し、研究成果を海外学術雑誌へ投稿する。
成果②の成果をもとに、キルギスの日本語教育と教育連携を行っていく。具体的に、2025年度から日本語作文教育に関して、キルギス日本語教師会の教員とともに新たな教育方法を構築していく予定である。
成果③の要望に沿って、これまでオーストラリア・インドネシアの大学と行っていたCOIL授業(多文化共修II)にキルギス(ビシケク国立大学)が参加することをふまえて教員間で連携を取りながら企画していく。
関連ホームページ
https://www.knu.kg/ky/ru/archives/12163
(キルギス国立総合大学公式HPでのニュース記事)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/international_center/news/88300
(特別講演表彰に関し、同受賞した西條結人に関する学内記事)
添付ファイル(PDF)
ビシケク国立大学
ビシケク国立大学 日本語学科 学科長と
キルギス国立総合大学 特別講演会
元キルギス教育大臣と
ビシケク市内
キルギス国立大学
キルギス国立歴史博物館(移動式テント「ユルタ」)
学長表彰の様子